人間工学研究室

 

 エンジニアの創り出す製品は,性能や外形がいくらすばらしくても,使いやすくなければその価値は半減してしまう。人間工学は,まさにこの使いやすさを追求する研究分野である。当研究室では一般者だけでなく,障害者にとっての使いやすさも視野に入れて研究を進めている。ここに当研究室の特色がある。

 

【最近の研究テーマ】

(1)視覚障害者のオリエンテーションとモビリティに関する研究

視覚障害者が直進歩行する際の偏軌と音環境の関連について実験的に検討している。

Keywords: Visually impaired persons, Orientation & mobility, Straight walking, Veering

(2)二次課題法による視覚障害歩行者の心理的ストレスの評価

        歩行訓練の達成度評価や盲導犬と白杖歩行の比較への応用を指向している。

Keywords: Visually impaired pedestrians, Psychological stress, secondary task techniqueOM training

(3)視覚障害者の駅プラットホームの移動におけるアクセシビリティの向上

        駅プラットホーム移動時の余裕能力の測定や転落事例の収集と公開などを通して,駅プラットホームにおけるアクセシビリティの向上策を検討している。

Keywords: Visually impaired persons, Independent travel, Train platform,Accessibility

(4)音声ATMのユーザビリティ評価

        視覚障がい者にとって使いやすいATMの設計に関して基礎的な検討を行っている。

Keywords: Visually impaired persons, Talking ATM, Usability

(5)触覚標示の最適化に関する研究

視覚障がい者向けの触覚標示の最適化に関する研究を進めている。触図を構成する凸点の形状や分かりやすい触地図への応用を指向している。

Keywords: Visually impaired persons, Tactile symbolTactile map

(6)障害者スポーツ支援

ブラインドテニスとブラインドサッカーに関して,人間工学的な視点から,パフォーマンスの向上について支援している。

Keywords: Blind tennis, Blind soccer

 

【最近の卒業論文/修士論文のテーマ】

・上肢の回転が視覚遮断直進歩行に及ぼす影響

・盲導犬歩行と白杖歩行における余裕能力の比較

・視覚障がい者の駅プラットホーム移動における困難な条件・状況

・駅プラットホームからの転落事例データベースの開発と評価

・福祉作業施設における封入作業の改善

・音声ATMのユーザビリティ評価

・点図における凸点の高さ弁別特性の評価

・視覚障がい者の歩行訓練用触地図キットの開発と評価

・ブラインドサッカー用ゲーム分析システム(SNAP-B)の開発

 

【卒業生・修了生】(研究室開設19914月,20164月現在)

  学部卒業生230名,大学院博士前期課程修了生21名,客員研究員4名